お米は、稲に実る果実です。精米したての新米は、みずみずしさいっぱい!
収穫したばかりの新米は新鮮で、水分量が多いのが特長です。だから新米は、みずみずしさを楽しみたいものです。鮮度を保つためには、密閉容器に入れて、冷蔵庫で保管してください。熱や乾燥は、大敵です。米袋が大きくて冷蔵庫に入らない場合は、ペットボトルや空き瓶などに小分けすると良いですよ。そして、炊くときは水加減を普段より控えめにしましょう。
毎年、全国各地の産地で、新しいお米が誕生しています!
よりおいしく、産地の環境に適した育てやすいお米を開発するために。全国の産地では、日々品種改良の研究が進められています。最近では産地をあげて取り組む新品種づくりやブランド米づくりも盛んです。皆さんは、いくつ知っていますか? 龍の瞳(岐阜県)/森のくまさん(熊本県)/元気つくし(福岡県)/さがびより(佐賀県)/ゆめぴりか(北海道)/つや姫(山形県)/結びの神(三重県)
60年前まですべてが手作業だったお米づくり。機械の普及が、農作業を大きく進歩させました。
日本の産業革命は、1900年ころですが…。お米作りに機械が導入されたのは1950年代のこと。田おこしや荷物の運搬に耕うん機が普及し、肥料入れに散布機が使われるようになりました。いまでは種まき機や育苗機、トラクター、田植え機、稲刈りや脱穀を行うコンバイン、乾燥機や籾すり機などさまざまな農業機械が使われています。ほんと、60年、ひと昔ですね。
稲、種、穂、穫、秋。お米にまつわる漢字は、どうして禾(ノギヘン)?
『禾』は、頭をたれた穂の形からできた文字です。だから、禾がつく漢字にはお米に関するものがたくさんあります。中には、わたしたちがお米をイメージしない漢字もいろいろ。たとえば『科』は「禾<イネ>+斗<ます>」で、お米を枡で量って等級をつけたことからできた文字。『秀』は「禾<イネ>+乃<やわらかく曲がった様子>」で、最も美しい状態を意味しています。
棚田の歴史は意外に古く、はるか飛鳥時代からあったと言われています。
田んぼは水を張るので、土地が水平でなくてはいけません。平地では広い面積で水平を保てますが、傾斜が急な土地では小さな面積になってしまいます。一定の収穫量を確保するために、小さな田んぼを階段状につくることで棚田は生まれました。数は年々減少してきましたが…、最近では日本の原風景として、その価値が見直されています。美しい棚田の風景、守っていきたいですね。
食べるお米だけが、お米ではありません。醸造用のお米や観賞用の稲など、いろいろあります。
普段食べている「うるち米」や「もち米」以外にも、「酒米」と呼ばれる日本酒をつくるためのお米があります。一般的に食用とされているお米とは違い、酒米は大粒で米のタンパク質や脂質が少ないのが特長。また、ドライフラワーやフラワーアレンジメントに使われる観賞用の稲もあります。これはお米の収穫をせずに、色鮮やかに染まった葉や穂を鑑賞して楽しむためのものです。
玄米食にしたいけど、食べづらい…。そんなあなたに、分づき米がオススメです。
分づき米とは、胚芽や糠を一部残して精米すること。白米を10割、玄米を0割の精米率として、何割精米しているかで、5分づき米や7分づき米などと言われます。たとえば5分づきくらいなら、白米と同じように炊くことができます。そして白米より栄養価が高く、白米に近い味と食感でたべられます。菊太屋米穀店では、1分づきから9分づきまでお好みに合わせて精米できます。