作 り 手 訪 問
作 り 手 訪 問
「ここには、
「通潤橋の水の物語」がある。」
前日に梅雨入りしたばかりの九州北部地方。そこで、われわれを待ち受けていたのは、予想通りの雨であった。博多では一瞬晴れ間も見えたが、JR熊本駅に着くころには再び雨に変わった。そしてクルマで山都町に向かう道中では激しい雨に見舞われ、到着してもまだ止む気配はなかった。
目ざす集落で、今回の取材先である草野さんと合流。しかし空模様を考えて、圃場を見学するよりも先に下田美鈴さんという方のお宅を訪れ、お話を伺うことにした。
そもそも、草野さんがメンバーである「通潤橋水ものがたりの会」と菊太屋との出会いは、下田さんからの紹介によるものだ。ちなみに、草野さんは「白糸第一地区自治振興会」の会長を務め、下田さんは女性部部長という間柄である。
「140年前の家で聞いた163年前の話。」
140年前に建てられたという下田邸。漆喰壁が美しい、当地独特の平屋だ。そこでお聞きしたのは、まるで昨日のことのように鮮明な163年前の話だった。それは、白糸台地の人びとにとって、いかに「通潤橋」が大切か、そして「通潤橋」の水のめぐみに感謝して暮しているかという、まさに「通潤橋の水の物語」だった。
[特別栽培熊本県山都町産ひのひかり]
美しい風景と阿蘇山麓の水が育てた米
五老ヶ滝川にかかる通潤橋と一面に広がる棚田の眺めは、「美しい日本のむら景観百選」に選ばれています。阿蘇山麓の湧水と有機肥料を使い、刈り取り後は低温乾燥。もちもちした食感で冷めても美味しいお米です。
生産者:通潤橋水ものがたりの会